引越しとトラブル
いちどにたくさんの荷物を運ぶ引越しの作業は、一般的な運送業よりもトラブルが多いといわれています。そのために、「標準引越運送・取扱約款」が定められておりますが、引越し前の準備段階で、依頼する側も十分な注意を払っておきましょう。運搬前後のチェックをきちんとすること、パソコンのデータのバックアップなどは依頼者側の責任ですので、気をつけてください。又、家具の破損などは、保障が受けられない場合もありますので、事前に確認を取りましょう。又、床などを守る、養生という作業は、引越し業者によって、その方法は様々です。又、マンションの場合の養生は、共有部分にも配慮が必要です。このための費用なども後になってトラブルの原因となりますので、前もって、確認してください。傷が見つかったときは、すぐに、写真を撮り、業者へ連絡すれば、保障されるのがほとんどです。
では、具体的に様々なトラブルをあげてみますので、その対策をお考えください。
1 運搬を依頼した家具に傷が見つかった
すぐに写真を撮りましょう。それを3ヶ月以内に業者さんへ送れば、保障されることになっています。ただし、傷ついた家具の損害賠償額は、請求した時点での評価額です。
2 ダンボールの中のものが壊れていました。
壊れた荷物の荷造りをしたのが業者の場合は、損害を賠償してくれます。自分で荷造りした荷物の場合は業者に責任はありませんので、保障はないです。梱包の時点での完璧さを心がけましょう。
3 荷物がなくなっています
すぐに業者に連絡したほうがいいです。3ヶ月以内でしたら補償してくれますが、ダンボールそっくりならば分かりやすいですが、なくなったものが箱に入っていたりして、不明確な場合は補償問題がおきかねません。これを防ぐには、荷造りのときにダンボールの数はもちろん、中身をメモし、リストを作るのが一番いいと思います。
4 部屋のドア、壁、床などが傷ついてしまった
これも損害賠償してもらえますので、業者に連絡してください。ですが、このトラブルは、出来るだけ、引越し当日に行ないましょう。業者がいる間にチェックするのがベストです。
5 詰み忘れがありました
訪問見積もりを頼み、その見積り書に記載されていたのに、積み忘れらた場合は、完全に業者の責任です。その旨を業者に伝え、再送してもらいましょう。この点でも、電話やFAX、メールのみの見積りでは、積み忘れは別料金扱いとなりますので、このトラブルを避けるには、頼む側も注意が必要です。
6 時間が遅れて、予定が狂いました。
なかなかトラックが来ない場合は、引越し業者の事務所に連絡をしましょう。朝一の引越しでない場合は、前の引越しが遅れている、渋滞に巻き込まれてしまっている、などが考えられます。その結果、ホテルに泊まらざるを得なかったり、次の日会社を休ムコとになった場合など、金銭的なトラブルが発生した場合に賠償してくれます。
7 電気製品が壊れてます
電化製品の補償はさらに手間が掛かります。寿命なのか、引越し時の衝撃が原因なのか、メーカーの修理センターで原因を調べてもらうことが先に必要です。運搬の振動などが原因だとしても、古い電化製品の場合は、業者に責任はないとして補償対象にはなりません。現実的に、どこかにぶつけた、落としたなどがあった場合には、業者の責任として補償してくれますが、その比率は少ないです。
8 廃棄処分と間違えて、布団が処分されてました
もちろん、すぐに業者に連絡しましょう。その後の補償は業者によって異なりますが、補償はされます。
9 見積もりだけなのに、内金を要求されました
標準引越運送約款では見積りの際には、内金や手付金を請求しない決まりがあります。
業者にすぐに返金してもらいましょう。
10 ペットも一緒に運送をしてもらおうと思ったら、だめだと言われました
引越運送約款より、特殊な管理が必要なものは、業者は引き受けを拒否する権利があります。よってペットについて運送業者が他の荷物と一緒に運送するのに適さないと判断した場合、やむを得ないので、他の方法を考えてください。
11 パソコンを落とされたので、壊れちゃいました
万が一に備えて、必ずデータのバックアップをとっておくことが必要ですが、それでも、できれば、自分で責任を持って運ぶのがベストです。それができなければ、パソコン輸送の専門業者もありますので、そちらに頼むのもいい方法です。専用の梱包する資材を使って行ないすので、かなり安心です。
12 キャンセルした後、無料ダンボールの返却はどうすればいいですか?
見積もり時にはやばや無料のダンボールをおいていって場合、そこに引越しを依頼しない場合もありますが、そのときのダンボールの処理に困る依頼者もいます。これは、最初に約束をきちんと確認しあわなかった業者にも責任があるので、取りに来てもらえます。
大手の引越業者は事故やトラブルのために運送業者貨物賠償保険という保険に加入しています。この限度額は1,000万円限度です。しかしながら、申告をしていない制限荷物(高価品や壊れやすい品)の破損だったり、依頼者自身による梱包品、梱包中、輸送中の破損の場合、もらい事故による破損など、業者に過失がない場合は、賠償してくれません。出来れば、個人で引越保険に加入すると、安心です。
様々なトラブルを避けるためにも、未然の心構えはもちろんですが、万が一の場合には慌てずに、まずは、業者に連絡を入れましょう。
最期に、見積もりの追加料金について、詳細に調べてみました。
本来は、積もり書に事前に書き込んだ料金以外は、業者は引越し当日に追加料金を請求することはできないことになっています。しかし、それが通用するのは、依頼者がすべて二間して、詳細に渡って正しい情報を申告している場合だけなのです。
特に、新居の方に着いての情報が漏れる場合が多いのですが、場合によっては、荷物を下ろすのにすら、専用の車両や作業員の増加などが必要になります。
また、古い住居からの搬出、新居への搬入など、その方法については、あらかじめ詳しく相談する必要がありますが、逆に、作業して見て、分かることも多く、業者の裁量にも寄る部分も大きいです。どうしても必要な作業、機材の追加は、依頼主の許可の下で行なわれますが、この場合の費用は、引越し約款でも、認められております。この場合の請求がどのような形で行なわれるかの点は、業者に確認しておきましょう。
そのほかの追加料金は、業者に荷造りを急遽頼む場合にも起こります。追加料金を嫌がる依頼者の仕事は、引越し業者は準備不足を理由に引越し以来を断るケースもありますので、注意してください。出来るだけ、自分で荷造りする余裕をもってください。
さらに、業務の時間数を定めて引き受けてもらうことがありますが、これは利用者にとっては結構大変な契約です。契約時間数には移動中の時間も含められますし、休憩時間もはいりますので、よほど短時間で済む引越しか信頼できる業者でない場合は、お勧めしません。見積もり時間以上になった時間数の分は追加料金となります。
以上のように、様々な場面で追加料金が生じる可能性があります。これらを出来る限りわずかで済ませるためには、見積もりを大事にし、納得いく説明を聞くことです。